WordPressのマルチサイト機能、使っていますか?
私はよ~く使っておりますよ。最新のWordPress4.0になってもよ~く使ってます。
よ~くマルチサイトWebデザイナーと呼ばれたもんです…?
WordPressを始める前は、Movabletypeでホームページを制作していたのですが、Movabletypeはひとつサーバーにインストールすれば、複数のブログを制作・管理ができたので便利でした。
Movabletypeのマルチサイト(マルチブログ)機能を使う仕事の案件が多かったので、当時WordPressにはWordPress MUはあったにせよ、なかなかWordPressを使う事はありませんでした。
WordPress2.7か2,8ぐらいからWordPressとWordPress MUが統一し、マルチサイト機能が本格的?に導入されました。
これを機に、Movabletypeの使用ライセンスが高くなったせいもあり、私もWordPressを始めたのでした。
それから時は流れ、WordPressはバージョン4になりましたが、マルチサイト機能はしっかり健在しております!
マルチサイト機能の設定方法は、2.8ぐらいの頃からあまり変わっておりませんが。
それよか、WordPressのマルチサイト機能は使わない方が良いという話も多々あります(汗)
スポンサーリンク私的には、同じプロジェクトのサイト内で1つのサーバーに複数WordPressをインストールするより、ひとつのWordPressで複数のブログ(子サイト)を立ち上げる方がデザインパーツの共有ができたり、編集がしやすいし、わかりやすいので便利だと思っているのですが、セキュリティーなどに問題があるようですが、制作の目的や提案が通ればマルチサイト機能は積極的に取り入れております。
作ったブログ(小サイト)には、それぞれにテーマを実装できるし、テーマ間でデザインパーツを共有できるから便利なんですw
マルチサイト機能を使う前にカスタム投稿タイプ機能は必ず考えます。
しかし、マルチサイト機能の方がデザイン面やアーカイブ面を考える上でも便利なのです。
この記事では、ようやくと言いますか、昔から書きたかった事で、WordPressがバージョン4になったって事もあり、長い事下書きにしていた「WordPressのマルチサイト機能」について、導入方法をご紹介したいと思います。
WordPressのマルチサイト機能の設定方法は、私が自社運営サイトでもクライアントワークでも利用しているWordPressに強いエックスサーバーを利用して解説致します。
Webサイトやブログを複数運営している個人や企業、ブロガー・アフィリエイター、WordPressユーザーから人気を得ています。
勿論、 初心者でも導入しやすい安心安全・高速・多機能なレンタルサーバーです。
エックスサーバーについての解説記事一覧はこちら
⇒ エックスサーバー解説記事一覧
エックスサーバーが運営しているWordPressに特化したレンタルサーバー「wpXレンタルサーバー」ではマルチサイト機能は使えないので注意しましょう。
このように、レンタルサーバーの仕様によっては、マルチサイト機能が使えない・動かないサーバーがあるので、レンタルサーバーを契約する前に事前に確認しましょう。
事前準備とバックアップが済んだら、WordPressのマルチサイト機能を有効化していきます。恐る恐るドキドキしますねw
事前準備とバックアップさえしておけば、意外に簡単なものですよw
※WordPress4.0で解説していきます。
1ローカルに保存した「wp-config.php」をメモ帳やワードパッド、秀丸エディタなどで開き、86行目の「/* 編集が必要なのはここまでです ! WordPress でブログをお楽しみください。 */」よりも前に下記ソースを挿入します。
define('WP_ALLOW_MULTISITE', true);
WP_ALLOW_MULTISITEを挿入したらファイルを保存して、FTPでサーバーへ上書きアップロードをします。
2WordPressのダッシュボードを開くと、サイドメニューの「ツール」に「ネットワークの設置」というメニューボタンが表示されておりますのでクリックします。
※プラグインは全て停止しましょう。
3”WordPress サイトのネットワークの作成”とページが開かれます。”ネットワークのタイトル”と”管理者メールアドレス”に変更が無いか確認をしましょう。変更があれば変更しましょう。
問題が無ければ「インストール」ボタンをクリックしましょう。
4”ネットワークを有効化中”の画面が開き、「wp-config.php」と「.htaccess」ファイルを編集せよと指示が記載されております。
※「wp-config.php」と「.htaccess」ファイルのバックアップを取っておきましょう。
4-1ローカル(パソコン内)に保存した「wp-config.php」ファイルを開き、「/* 編集が必要なのはここまでです ! WordPress でブログをお楽しみください。*/ 」という行より上に下記コードを追加し、サーバーへアップロードしましょう。
define('MULTISITE', true); define('SUBDOMAIN_INSTALL', false); define('DOMAIN_CURRENT_SITE', 'a-mics.com'); define('PATH_CURRENT_SITE', '/'); define('SITE_ID_CURRENT_SITE', 1); define('BLOG_ID_CURRENT_SITE', 1);
4-2ローカルに保存した「.htaccess」ファイルを開き、下記コードを追加し、サーバーへアップロードしましょう。注意しなけばならいのは、サーバー独自のソースもありますので、上書きして消さないようにしましょう。
RewriteEngine On RewriteBase / RewriteRule ^index\.php$ - [L] # add a trailing slash to /wp-admin RewriteRule ^wp-admin$ wp-admin/ [R=301,L] RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f [OR] RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -d RewriteRule ^ - [L] RewriteRule ^(wp-(content|admin|includes).*) $1 [L] RewriteRule ^(.*\.php)$ $1 [L] RewriteRule . index.php [L]
上記2つの作業、アップロードまでが完了したらログインし直す必要があるので、一旦ログアウトし、再ログインをしましょう。
5無事、再ログインができたらマルチサイト機能の設定は完了です。
マルチサイト機能をWordPressに実装できたら、ブログを1つ追加してみましょう。
1ダッシュボード左上の「参加サイト」にマウスカーソルを乗せると、「ネットワーク管理者」とタブが出るのでマウスカーソルを乗せ、「サイト」をクリックします。
2「サイト」ページを開いたら「新規追加」ボタンをクリックします。
3”サイトのアドレス”、”サイト名”、”管理者メールアドレス”を入力し「サイトを追加」ボタンをクリックしたらブログの追加作業は完了です。
※サイトのアドレスには、「page, comments, blog, files, feed」などの英単語は使えません。また、投稿ページ、個別ページ、カテゴリ、タグなどのスラッグと同じ英単語を使うとページが開かなくなる時があるので重複は気をつけましょう。
ブログ(子サイト)を”サブディレクトリ型”で追加したいのに、サイトのアドレス設定が”サブドメイン型”になっていたら、「wp-config.php」ファイルを開き、修正をしましょう。
define('SUBDOMAIN_INSTALL', true);
を
define('SUBDOMAIN_INSTALL', false);
にしましょう。
サーバーによって、サブドメイン型になっていたり、サブディレクトリ型になっていたりするので、任意で変更して下さい。
追加作成したブログ(子サイト)のダッシュボードが開かなかったら”ネットワークの設置”ページを開き、「.htaccess」ファイルを確認してみましょう。
場合によって掲載されている通りに「.htaccess」ファイルの内容を置き換えてみましょう。
RewriteEngine On RewriteBase / RewriteRule ^index\.php$ - [L] # add a trailing slash to /wp-admin RewriteRule ^([_0-9a-zA-Z-]+/)?wp-admin$ $1wp-admin/ [R=301,L] RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f [OR] RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -d RewriteRule ^ - [L] RewriteRule ^([_0-9a-zA-Z-]+/)?(wp-(content|admin|includes).*) $2 [L] RewriteRule ^([_0-9a-zA-Z-]+/)?(.*\.php)$ $2 [L] RewriteRule . index.php [L]
Movabletypeのデザインテンプレート(モジュール)の使い回し(インクルード)が凄く便利で、ブログごとに同じデザインテンプレートを使えたのですが、WordPressにも他のテーマのデザインテンプレート.phpを呼び出す事ができるのを知り、一層マルチサイト機能での制作が便利になりました。
ひとつテンプレートファイルを作っておけば、別々のブログでも同じデザイン(テンプレートファイル)を利用できます。
<?php include(get_theme_root() . '/テーマフォルダ名/***.php'); ?>
テンプレートファイルをテーマ間で共有する時に注意しておきたい事は、画像指定(img)タグは親テーマの画像が置いてあるフォルダに対し、絶対パスで記載する方が良いです。画像を呼び出すテンプレートタグを使うと、親テーマのフォルダから画像を呼び出す事にならず、子ブログテーマの画像フォルダを指定する事になり、画像のリンク切れになります。
検索エンジン対策用に、Googleマスターズツールにサイトマップを登録したりしますが、追加したブログ(子サイト)のサイトマップも書き出せます。
サイトマップを生成する定番のプラグイン「Google XML Sitemaps」を利用しますが、「Google XML Sitemaps」はネットワーク対応は今のところしておりません。マルチサイト機能版もあるようですが…。
「ネットワークで有効化」をしなくてもブログ単体で使えるので有効化しましょう。
「マルチサイト機能は使わない方がいい」という声が以前はありましたが、WordPressが進化すればする程、使わなきゃ勿体ない機能です。
マルチサイト機能の設定こそ少し手間がかかりますが、メインのサイト(ブログ)と複数のブログ(子サイト)を管理していくのは、WordPressひとつで一元管理ができるので凄く便利です。クライアントもレクチャーの元、使いこなしておりますw
複数に分けたブログをそれぞれ更新しているだけなんです。
WordPressのバージョンが上がるにつれて、改善して貰いたい事も多々ありますが、1つのホームページ内に複数のブログを必要としている方におすすめのマルチサイト機能です。
やればそんなに難しくないWordPressのマルチサイト機能、是非お試しください♪
エックスサーバーでは、WordPressのマルチサイト機能も高速かつ安心安全に使えます!
フリーランスWebデザイナーとして活動をはじめて18年。全国の私を必要としてくれる方々からWordPressでのWeb制作のご依頼を頂いております。
各地のコワーキングスペースやWordPressの勉強会(WordBench/WordCamp)などに顔を出し、様々な人達とご縁をいただき刺激を受け、学んだこと感じたことを、日々のお仕事や自社メディアへの開発・配信にと繋げております。妻、子、プードル2匹と里山暮らし。
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